Class Activities Record of “Business Japanese Composition 2”: 1st-class in Spring Semester 2022

教科名:商務日語写作2

対象:外国語学院 日本語学科 3年生

教科書:商務日語実用写作、大連理工大学出版社 

実施日時:(第1回目)

B組 3月1日(火) 10:30~11:50、対象者25名中、24名出席、1名は病欠

A組 3月3日(木) 10:30~11:50、対象者27名中、25名出席、1名事由欠席、1名無断欠席

授業内容:

1.授業前の出欠クイズ

下記文献を参考にして、N2相当の問題を作成しました。Dingtalkの投票ツールで、その問題を解答させ、学生の出席登録としています。問題内容をここに表示することは著作権法上問題がありますので、省略します。

友松悦子、宮本淳、和栗雅子,”改訂版 どんなときどう使う日本語表現文型500″,株式会社アルク,2010.6.25

選択肢 A:なりに   B:にすれば

    C:からいって  D:にしたところで

正解はCです。

B組:28名回答、正答C21名、誤答各種5名

A組:22名回答、正答C13名、誤答B7名、誤答AとD2名

1.今学期の授業の受け方

ハンドアウトの提出方法、平常点の算出方法など

2.文体の選択

・手紙やeメールを書くときは、話し言葉に 準じて、です・ます調の文体で書きます。

・報告書や論文を 書くときは、書き言葉で書きます。だ・である調 の文体で書きます。

3.「だ・である調」の文末

・「だ・である調」で、文末が「だ・である」になるのは、名詞述語文と、ナ形容詞述語文です。

・「だ・である調」の文章では、イ形容詞述語文の文末に「だ・である」をつけてはいけません。

4.ビジネス文書の特徴

1) 仕事上の情報伝達、確認、記録、共有は文書で します。これを「文書主義の原則」と言います。

2) ビジネス文書には、わかりやすく 簡潔な 文章を書くようにします。

5.まとめ、連絡等

<省略>


雑記:

 やむにやまれぬ世界的状況から、この2年間、オンライン授業をしてきました。そしてとうとう3年目に入りました。今回の春学期の商務写作の授業において、今までの私のオンライン授業にはなかった新しい方法を取り入れました。

 冬休みの間に、授業16回分のハンドアウトを作りました。それには下線を付した空欄が所々にあります。学期がはじまる前にそのハンドアウトのPDFをDingtalkにアップしておきました。学生は授業前に印刷して、そして、授業中、私の話を聞きながら、空欄を手書きで埋めます。授業終了時に記入済みのハンドアウトをスマホで写真に撮り、私に送るという方法です。

 この方法の利点としては、次の2点があると考えています。

1.学生側に授業の記録が残る。

2.オンライン授業にきちんと参加しているか確認する目的で実施していたクイズに使う時間が節約できる。

 私が2019年の秋学期に教室での対面授業を行って気がついたのは、当該国の大学生は授業中にノートを取らないということです。日本であれば、とはいえ、30年前の私の大学時代ではありますが、大学の授業中はノートを取りました。試験前になれば、欠席した日のノートを友だちから借りてコピーしたものです。それが、この国では、授業中にノートを取るどころか、メモを取ることすらほとんどしません。授業に出て来ても、テレビを見ているのと同じ状態です。これでは何も残らないだろうと心配になりました。そのため、ハンドアウトを渡せば、授業内容の記録として、ノートの代わりになると考えました。

 オンライン授業でまず心配なのは、学生たちがきちんと授業を聞いているかということです。全員を表示させるようなミーティング形式はおそらく、通信容量的に無理でしょう。学生たちが何をしているのか、私には見えません。怠けてスマホで遊んでいる学生もいることでしょう。そのため、学生たちを授業に集中させること、そしてそれを確認できるように私が採っていた方法は、個人個人が回答するクイズをすることでした。

 一度クイズを出題すると、全員が回答を提出したかどうかをスマホでチェックします。大体、クイズ1回で4分から5分かかりました。これを数回実施すると、80分の授業時間のなかで結構大きな割合になります。もちろんクイズには学生の理解を確認できる利点もありますが、学生たちは寮のルームメートと答えを相談するので、個人個人の理解確認にならない欠点がありました。そのため、4人のルームメートが答えを共有できないように、一度に4種類の問題を出していました。この出題の準備には相当な時間が必要でした。

 クイズの実施に時間がかかり、授業後の採点集計にも時間がかかりました。こうした私の負担を減らすための意味も、今回のハンドアウトにはあります。ただし、学生をきちんと授業につなぎ止めておくという意味では、ハンドアウトの空欄を埋める方法は、効力があまりないと思います。授業時間中は遊んでいて、時間の終わりが近づいたら、友だちが空欄に何を書いたのか聞いて、それを書き込めばいいからです。

 この2年間、非常に多くのクイズを考え、実施してきました。このことの労力で、もう疲れてしまったのも事実です。学生の側は、楽をして授業時間を終わらせようという気持ちがどうしてもあるでしょう。それに対して私の側であれやこれやの方法で授業に集中させようとしても、限界があります。特にオンラインで遠隔地から授業しているので、様々な困難があります。従って、ハンドアウト書き込み形式で、彼らが怠けたとしても、それ以上の手段を講じる努力は、もうできないと思います。

 火曜日と今日(3月3日)の2クラスで、ほぼ全員がハンドアウトを提出しました。スマホで撮影して、即座に送ることができるのは技術の進化のおかげです。受け取った私はさっとチェックして、フィードバックを返します。前学期までのクイズ方式よりは、授業準備や授業後のフィードバックや集計が楽になったような気がします。まだ今週1回実施しただけですから、今後、学期が進むにつれて、改良点も出てくるだろうと思っています。

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