Hello to my Students on Jul.19, 2022: A White Lily whose Name is “Casa Blanca”


A White Lily “Casa Blanca”

みなさん、こんばんは。

 またユリの花か!と思ったかもしれません。違いが分かりますか?きのうのユリはテッポウユリ系でしたが、きょうのユリはオリエンタル系のユリです。定番品種で「カサブランカ」と言います。このカサブランカはスペイン語が語源です。

 Casa=家 + Blanca=白い

 この語順から、何か気づくことはありませんか?形容詞が名詞を修飾する時、英語や日本語のように「形容詞+名詞」の語順になる言語と、スペイン語のように「名詞+形容詞」になる言語があります(調べたら、スペイン語には「形容詞+名詞」の語順もあるそうです)。形容詞が後ろから名詞を修飾するスペイン語みたいな言語は、私の経験した範囲ではベトナム語とスワヒリ語があります。
 みなさんが勉強している日本語では、「形容詞+名詞」の語順で形容詞が名詞を修飾します。では、「形容詞+名詞」のとき、どのような接続になるでしょうか。ちょっとアンケートをしてみます。


(以下はDingtalk上で私の学生に対して行ったアンケートです。結果と共に表示します。)

「形容詞+名詞」で 正しいのは どちらですか。 無記名投票ですので、間違っても、間違えた人の名前は分かりません。 明日20日の午前9時ごろに締め切ります。

A:白いの家・・・・ 3名投票
B:白い家・・・・・11名投票


投票に参加してくれた14人、どうもありがとう。

誤:白いの家
正:白い家

です。「白いの家」を選んだ人へ

「名詞1」+の+「名詞2」
例:日本の料理、大学の図書館、明日の授業

これとは違います。これは名詞1で名詞2を限定修飾しています。

 名詞と形容詞の区別をしましょう。
 ・名詞は物・事の名前です。:例;車、食事、佐藤先生
 ・形容詞は物・事の状態や性質、心の感情などを表現する言葉です。例:白い、暖かい、うれしい

 また、私の授業では形容詞を次のとおりに呼びますから、21級の学生は今のうちに、おぼえておいてください。
 ・イ形容詞(いけいようし、I-adjective):例;白い家、暖かい部屋、うれしい結果
 ・ナ形容詞(なけいようし、Na-adjective):例;きれいな和服、静かな公園

 名詞の前に置いたとき「語幹+い+名詞」になる形容詞をイ形容詞と呼びます。
 「語幹+な+名詞」になる形容詞をナ形容詞と呼びます。ナ形容詞は形容動詞と呼ばれていますが、名詞の前に置くときに「な」を使いますから、ナ形容詞と呼んだ方が分かりやすいです。

一番 だいじなことを 繰り返します。
・イ形容詞+名詞の時に「の」を入れないようにしましょう。
 例:× 白いの家 → ○ 白い家


 この写真と文は、私と学生たちとのコミュニケーションの一環として、Dingtalk上に掲示したものです。
 イ形容詞と名詞の間に「の」を入れてしまうのは、「的」の母語干渉のような気もしますが、敢えてそれには触れずに、「N1のN2」の過剰般化ということにしてみました。どちらの原因でそうなるのか、調べてみるのは有益だと思います。