Quiz Answers; Japanese Business Manner on the 4th week
3年生:商務礼儀実訓:第4週のクイズの解答
正答:B
あやふやな数字を出したために、あとでそれを根拠に不利なことを言われるかもしれない。このような事態を恐れる人もいる。そのような人はよく「数字が一人歩きするから、出さない方がいい。」と言う。しかし、Aにあるように、仕事の内容を説明し、理解してもらうためには効果的に数字を使うのが良い。したがってBがあやまりである。Cは表計算ソフトの注意点を言っている。セル内の数式の意味、計算対象範囲を確認すること。Dは1円単位と書いているが、消費税の計算の時など、小数点以下の端数が生じることがある。その処理については職場ごとにやり方が決まっているので、安易に繰り上げたり、切り捨てたりしないで、きちんとルールを聞き、理解してから端数処理すること。
正答率は88%だった。誤答の選択はばらついた。
正答:B
明らかにBが間違っている。著作権法上の違反だけでなく、道義上の問題も大きい。つまり、このようなことをすればアーティストの収入が減ってしまい、活動を続けられなくなってしまう。自分がお気に入りのアーティストと言いながら、実際はそのアーティストに損害を与えているのである。一部の人のSNS上での行動を見ていると、こうした認識があまりにも欠けているようである。
正答率は69%だった。誤答の選択はばらついた。
正答:A
日常業務を遂行する上での目標を達成することが一番重要なのは、正しい。その目標達成のために日々努力し業務をして行く中で、改善した方が良いことがいくつか見えてくる。ある改善点は、改善しなければ業務が止まってしまうかもしれない。このような改善はすぐに実行されなければならない。また別の改善点は、今すぐ取りかからなくても、問題文のように次の年度の課題にしても良いかもしれない。重要なことは、業務上の問題をいつ・どのように解決すべきか、実行可能な方策を立てて実行することである。安易になんでもかんでも次の年度の課題にしてしまったら、問題による障害で今年度中に仕事が止まるかもしれない。止まらなくても次の年度の改善点が多くなりすぎて実行できなくなる。
上記は くどい説明だと思うかもしれない。しかし、問題を改善しないまま放置する人は意外と多い。このままのやり方では物事が悪い方向に行くことが分かっていても、何も対処せず、今までのやり方を続けてしまうのである。
正答率は94%だった。誤答は少なく、傾向は読み取れない。
正答:A
かくいう私も現役時代には就業規則を真面目に読んだことはなかったが、リタイヤ後に非正規社員として働き始めたとき、就業規則をよく読んだ。基礎的なルールは頭の中に入れておいた方がよい。判断が必要な時にルールを知らないと、不利なことを受け入れてしまう恐れもある。
正答率は97%だった。誤答したのは1人だけである。
正答:C
最後の5問目は通常、授業全体のまとめ的なクイズにするが、今回だけは授業の終わりに学習した税金関連のみの出題とした。会社員は会社での収入に関わる税金を会社を通して納めるが、副業がある場合はそれに関わる税金を自分で確定申告して納めなければならない。副業をこっそりやって税金逃れをしてはいけないことを授業中に強調したため、高い正答率となった。Cを正しい情報に修正すれば、税金関連で教師が伝えたかったことはこのクイズにほぼ網羅される。
正答率は90%だった。誤答は少ないため、傾向を読み取ることはできない。
本日の内容は、日本で働く人以外にとってはつまらない内容だと考えられる。また、教師の説明が長かったため、学生の側は興味を持って授業を聞き続けるのが難しかったのではないかと思う。最初の出席登録だけして授業活動に参加しなかった学生や、クイズの解答を途中でやめてしまった学生が数名いた。
本日の反省としては、教師の説明に時間を使いすぎ、学生とのインタラクティブな活動に時間を取れなかったことである。学生を指名して答えさせるスライドも用意していたが、時間短縮のために、学生に答えさせず、教師が答えとともに読み上げた場面もあった。学生側が興味を持ちにくい内容であるからこそ、かえって学生に発話させる場面を多くするべきだったと反省している。
午前のクラスでは強調できなかったが、午後のクラスでは授業の最後に、日本では健康保険と年金の制度が整備されていることを強調した。