業務記録:Sep.2 – 8, 2019

<個人的なログです>

◆月曜日

宿舎に引きこもって授業準備してばかりだから、月曜日の午前中の3・4コマの時間をオフィスアワーと称して職員室に行こうと考えていたのだが、第1週目からコケてしまった。ふらっと外国人対応の事務室に立ち寄ったら、大学院修了証書と日本語教育関連の証書の原本を出せという。そんな物は日本に置いて来たので、どうにもならない。必要なら私が日本を出国する前に言うべきだが、その辺の配慮はできないのだろう。

キャンパスカードができたので、ティーチングアシスタントの学生に付き人になってもらって、受け取りに行った。おかげで50円程度で昼食が食べられるようになった。午後は木金の作文授業のパワーポイント作り。

 

◆火曜日

ほぼ一日中宿舎にこもって作文の授業のPPTを作成。昼食は教師用食堂で。夕方学外へ買い物に行き、缶ビール1本とブドウ一房を買った。ブドウは皮ごと食べられるが、種ありだった。種を噛んでしまうとぐぐっと苦くなるので、口の中で種をより分けるのにせわしい。

 

◆水曜日

午前中は作文授業の教案作り。といっても、新潟でボランティアしていた時のように、詳細に作るのではなく、紙に手書きで時間配分を書くだけ。それが終わったら、別の授業の全体計画と授業内容を考えた。私が週18コマ担当するうちの10コマをその授業が占める。実は日本語学科の学生向けではない。大学受験の外国語を日本語で受けた、中級相当の学習者を対象とする。1年生なのでまだ授業は始まっていないが、回数が多いこと、中上級者向けで内容が豊富であることから、授業が始まればかなりの負担になると想定される。早く準備を始めておかなければ大変なことになる。

ところで、この国の高校の日本語教師から聞いた話だが、大学受験の外国語で日本語を選択する学生も一定数いるとのことだ。英語が不得意な高校生は、そのままでは志望の大学に入れない可能性が高いが、日本語を選択すれば、入れなかった大学に入れるような状況もある。そのため、高校での日本語教育への需要もけっこうあるとのことだった。

ところが、ばってん、However、驚いた。いきなり新入生オリエンテーションがあるという。午後出席。しかも、いきなり挨拶しろという。仕方ないので、通訳してもらいながら、以下のように1年生に伝えた。「言語には4技能ある。聞く、読む、話す、書くだ。君たちが母親から母語を習った時は、何の技能から学んだか。(反応)私は聞くこと、聴解を担当する。私は日本語教師一年生だ、君たちも一年生だ、一緒に勉強しよう」—とか。ちょっとできすぎだったような気もする。謙虚にならなければ。

 

◆木曜日

午前中は、中級者向け授業計画を引き続き作成。少人数クラスなのでパワーポイントを作るつもりはない。ただ、そうなると教案を綿密に準備する必要がある。授業計画-兼-教案を作成。いつものように教員食堂で昼食を取った後は、自室で授業の練習。宿舎での練習としては声が大きすぎたかもしれない。

夕方授業。直前の練習では時間通りできたのに、実際の授業では計画よりも遅れ気味になった。宿題の説明時間がなくなりそうだったので、内容をカットして宿題説明に突入したら、今度は時間を余し気味になった。まだまだ進行が下手だ。宿題の「10年後の私」は、これがもし日本人の中学生だったら、10年後の自分になりきって、その時点を現在とした作文になるだろうか。今担当している2年生には、そのような仮定の状況でテンス・アスペクトを書くことは無理だと思った。だから、今時点で10年後を想定した、単純な未来の表現で書かせることにした。

 

◆金曜日

木曜日のクラスの先週の宿題、「私の好きなもの」を添削、採点した。夕方の授業のぎりぎりまで添削。木曜日の授業の失敗点を改善して金曜日の授業に臨むので、絶対金曜日のクラスが得だと思う。前日の反省を活かし、作文授業ではあるが、文型導入でコーラス・ソロをたっぷりやった。ところで学生の中には素行のよろしくない者たちがいる。授業中にスマホを見てチャットしたりする。毎回一人はスマホを取り上げることになるが、この日は2台取り上げた。わがままいっぱい育った学生なので、自分の行動を抑えることは難しいのだろう。授業中にそれをやったら取り上げられると予測するような学習効果がないものかと思うが、はてさてスマホ取り上げはこれからも続くのか。

木曜と金曜は同じ2年生の違うクラスの授業であり、一応は同じ内容で授業する方針である。しかし、今週の授業を終えた時点で、不安になった。木曜日のクラスは文字指導が必要であるが、授業進行には支障のない日本語能力がある。早めに進んでしまうのはこちらの時間管理が悪いせいもあるが、彼らの読み上げが早いこともあるのではないか。一方、金曜日のクラスは、読めないし、発音も良くない学習者が多い。読ませることに時間がかかって反応も悪い。要するに、木金同じで良いのか、が気になった。本当に効果的な授業をするには、木曜日のクラス、金曜日のクラスそれぞれにファイン・チューニングした授業にすべきなのでは・・・まさか。そんな事をしたら授業準備がさらに大変なことになる。今後1年生の聴解、中級者のクラスが始まったら、作文の授業に、そもそも今のように時間がかけられるであろうか?不安である。

授業後はぐったり疲れたが、学外に行き、商店で野菜を購入。いつまでも脂っこい外食では健康を保てない。野菜中心の自炊をすべく、にんじん、タマネギ、空心菜、インゲン豆を購入。調理して食す。

 

◆土曜日

作文の採点で丸一日つぶす。一歩も外に出なかった。

 

◆日曜日

午前の中ごろ、作文の採点が終わった。引き続き次の授業のPPT作りを開始。ところで作文の授業は1コマ目に先週の宿題のフィードバック、2コマ目に新しい宿題のための文型導入と説明ということにしている。現在1コマ目のフィードバック部分を作っているわけだが、今年の学生が書いた作文へのフィードバックをPPTに一生懸命作っても、来年の学生には使えないことに今日気がついた。気分が落ち込んだ。

お昼に外出。教員食堂は休みだったので、学生食堂で昼食。脂ぎとぎと。辛い。その足で学外の八百屋へ行き、追加の野菜を購入。トマトのザク切りがスープに入っているのが好きなので、自分でもやってみたくなり、トマトを購入。空心菜も追加で購入。夏野菜なので、あるうちにたくさん食べたいとの思いから。

午後は昼寝もしながら、作文授業のPPT作成。

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