業務記録:Mar24-30, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 中級(青色)」

教案・教材は5時間。これに加えて、学習者が書いた作文を添削するのに1時間くらい使った。「できる日本語」の黄色い本が終わり、青の本に入ったが、どの教材を使ってどんな教え方をすれば良いのか、経験の足りない当方にとっては見えなくなってしまった。とりあえずは、長めの文および会話文を流ちょうに読み上げる練習の準備をし、文法の面から、イ形容詞の色と名詞の色の使い分け、初級の副詞のうち呼応副詞の用法、前回の推量の復習、また伝聞の働きをする表現の練習、さらに学習者が私に送ったメールの修正案などの用意をした。レッスンは2時間なので、これらは全部使った。流ちょうに読むための練習では、高低アクセントがどうも上手くいかない。1拍目と2拍目は高低が入れ替わるのを、平板化する。もっと声を出して練習するとなると、現在の場所では周りに迷惑をかけるので、次回から部屋を予約することにした。ところでフィラーは学校では習っていないとのことだった。色は、比較的上手く使い分けていた。呼応副詞は一部、文末あるいは節末での呼応ができないものがあった。伝聞は運用できない文型があった。メール文の修正は、学習者の弱点を狙い撃ちするにはよいが、これをやってしまうと情意面で問題が生じてメールを送りづらくなるのではないかと心配した。この点を学習者に確認したが、さほどショックには感じていないようである。自分が学習者なら嫌な気持ちになると思うので、多分もうやらない。学習者の言う「文型はわかったが、実際の会話でどう使ってよいのか分からない」の意見への対応として、モダリティ的な面から説明しようと一度は決めたが、あまりよい方法ではないように感じてきたので、次回はまたアプローチを変える予定。この特定の学習者にとって、真に役に立つ授業とは何なのか、模索が続く。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:今週は会場の都合により1回できなかったため、2回授業を実施。第1回目の教案・教材作成は6時間。漢字指導は「花、白、黒、大、小」。次週の形容詞の導入に先行して。復習として、「へ」「で」の使い分け、時間の「に」、そして「で」の各機能の確認をした。ハンドアウト上で、助詞だけ抜いた穴あきを書いて埋めさせた。こうすると学習者が分かっているように見えたが、第2回の授業で、運用できるレベルではないことが分かった。この日の本題は、「に」の意味拡張を行った上で、「あげます/もらいます」を含めた3項動詞の導入だった。思ったよりもスイスイ進み、準備段階ではおそらくそこまで達しないだろうと考えていた「もう/まだ」も実施した。

2回:パワーポイント授業の準備に時間を要した。「みんなの日本語」の7課の会話をPPT化するのに14時間。いつも前段には学習者個人にカスタマイズした復習用のスライドを入れることにしているが、今回は会話のPPT化に時間がかかってしまい、前段の作成は2時間しかかけられなかった。今回は教案を作る時間がなかったので、実際の授業時に時間配分に問題を生じた。練習時間も含めると、準備は合計17時間であった。その前段部分には、動詞文の過去/非過去を運用チェックするスライドを入れた。本当はこれだけでなく、「あげます/もらいます」の徹底的な練習を入れたかったのだが、時間がなかった。それはともかく、時を示す語によって動詞文の文末が過去と非過去で変化が生じるということの運用がまだできない。途中で助詞の「へ」と「で」がやっぱり使い分けできていないのが判明。まだ時間はあるだろうと先週のPPTに戻って「へ」と「で」の使い分けのおさらいをした。これが時間を使い、結局後半の会話が最後までできなかった。助詞の問題について書き出すと大変長くなるのでやめておくが、次回の授業で新たな方策を盛り込めないか思案中。「N1のN2」が運用できないのも気になる。これらはつまりのところ、私の教え方が悪いので、とにかく改善の努力をしたい。今回は学習者が明らかに寝不足であり、運用のまずさも眠さの影響かもしれない。しかし学習者は、私と接しているときしか日本語に触れないので、私の責任は重大である。悪条件が重なっても、なにかできることはないか、考えていきたい。

業務記録:Mar17-23, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

先週お休みだったため、先週用に8時間かけて作った教案・教材を使用した。手直し等はほとんどしなかったので、追加の作業時間はなかった。最初フリートークさせた。学校ではオノマトペを習っていないとのこと。流ちょうに読む練習では高低アクセントと拍に問題がみられた。前者は、1拍目と2拍目を同じ高さで発声するため、1拍目と2拍目は必ず高低が変化することを教えた。拍は、漢字のふりがなが小さく書いてある所を早く読む傾向が見られた。「ん」の発音が「n」「m」「ng」なのか教えてほしいと言われた。別の母語の学習者にも最近言われたことである。これらに加えて「ん」が鼻母音になる語の例がさっと出てこなかったのはお粗末であった。以前この学習者が苦手だった3項動詞のチェックをしたところ、かなり改善されていた。先々週の学習者の意見「学んだ文型を、実際の会話の場面でどう使ったらよいのか分からない」に対応するため、若干実験的ではあるが、推量の「ようだ」「そうだ」「らしい」を練習してみた。具体的なやり方は企業秘密。学習者は熱心なので、不満な様子もなくこれらを練習したが、私の発話が多くなってしまい、どうもこのやり方が最善とは思えない。次回を同じような形でするのが良いのか、1週間悩みつづけている。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案・教材作成は6時間。漢字指導は「飲、書、言、買」、語彙は導入よりも自動詞・他動詞の整理をした。名詞文の復習をして、その中で「こそあ」のチェックもした。学習者は、誰が教えたのか、手に持っていれば「これ」、手から離せば「それ」などと面白いことを言っていたが、とりあえずはまあまあな出来だった。「N1のN2」の「の」をなかなか習得してくれないので「みんなの日本語」の第3課・練習B7をやったが、1)の「フランスのワイン」がどうも良くない。学習者曰く「自分はフランスのワインなど、飲むことはないし、買うこともない。どうしてこんな文で練習しなければならないのか」ということだった。真正性のない練習を、練習という目的のためだけに無理矢理やるか、という問題である。学習者の意に染まない練習問題は避けるべきかもしれないが、なかなかそこまで手を尽くすのは難しい。学習者本人が自分のことで発話できるのが良いので、今回は他動詞の目的語を自分の好みで選んでもらう練習をした。動詞文の過去時制が苦手である。

2回:教案・教材作成に4時間。引き続き2項までの動詞文の習得を目指すレッスンである。その一助となると考え、それぞれの助詞の機能も意識してもらうレッスンにした。漢字指導は「立、会、山、川、空」。漢字指導は、書き方を練習するだけで、意味や用法に入り込んで教えていないので、定着出来ない。このままでは単なる時間の無駄になりそうだ。漢字指導をやらないという判断も出来ないので、惰性でやっているような所があり、困っている。語彙導入は動詞だけ、新規のものを2、3。それぞれの助詞の機能を整理させる作業では、英語に頼った。いわゆる直接法には、まったくなっていない。私の教え方が未熟だと言われればそうだとしか言い様がない。「場所+へ」の印象が強いのか、動作の場所の「で」にも「へ」を入れてしまう。「で」について用法整理をしようと準備したが、学習者は3時間しか寝ていないとのことで、能率が上がらず、早々に切り上げるような形となった。

3回:パワーポイント授業を実施。動詞文や助詞を効率的に復習する前半と、「みんなの日本語」の第6課の会話「一緒に行きませんか」を学ぶ後半の2部構成。前半の作成に5時間、後半の作成に8時間。プラス教案作成に1時間。前半部では「へ」と「で」の使い分け、「で」の各用法の整理に重点を置いた。会話「いっしょに行きませんか」には提案、誘いのような、会話としての意味機能があるが、そのあたりも理解してもらえたようである。

 

■ 個人授業4:2時間:教材「Genki I」3章

教案作成に1時間。すでに3回私のレッスンをキャンセルしているので、最終回はどうなるかと思って場所に行ったら、通訳役の人が一緒にいて、今日もできませんとのこと。こういう所は文化・風習の違いもあることだし、こちらの感覚で物を言うわけにもいくまいと思った。学習者4のかたはこれで終了になる。Genkiの3章だけでもみっちりやりたかった。

 

業務記録:Mar10-16, 2019

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■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

教案・教材作成に8時間。先週の学習者の意見「学んだ文型を、実際の会話の場面でどう使ったらよいのか分からない」に対応するための方策を考え、教材化したため、時間ががかった。ところが、学習者の体調不良で、今週はお休み。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」14章

諸般の事情から先週を最後として、学習者2への日本語授業はやめることになった。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案・教材作成は4時間。漢字指導は「年、来、毎」、語彙導入は「毎日毎週・・」と移動を伴う自動詞「行きます、来ます、帰ります」。先ず名詞述語文の復習から実施。「分」が「ふ」か「ぷ」か、まだ定着していない。「から~まで」が運用できない。本日の学習内容は大きく2つあり、1つは前回導入した自動詞と時を表す表現を組み合わせて、過去/非過去と肯定/否定の4パターンを導入すること。もう一つは助詞「へ」「で」との組み合わせで、移動の自動詞を使えるようになること。ハンドアウトを見ながらなので、比較的早く進んだ。

2回:教案・教材作成に4時間。通常は「みんなの日本語」に準拠しているが、学習者4と同じレベルであり、今回は特別にGenki3章を使った。漢字指導は「食、見、話、読、聞」、語彙導入は本日文型導入する基本的な他動詞。名詞述語文、時を含む自動詞文、および移動の自動詞文の最小限の復習を実施してから、本題に入った。本日はハンドアウトに書き込む作業をさせた。書く作業は時間がかかる、とは言われるが、学習者が自分で手を動かすので、多少頭脳の働きを活性化する効能はあるように感じた。本題は他動詞の導入。助詞「を」「に」「で」を組み合わせながらの練習になったが、比較的上手く進んだように思えた。ただし、ハンドアウトを見ながら入れ替えをしているだけなので、運用ができている訳ではないということが、3回目の授業で分かった。

3回:本来は学習者4用のパワーポイントを使った授業をしようと考えていたのだが、学習者4用にパワーポイントを作る必要がなくなった。学習者3が会話の勉強もしたいと言ったこともあり、以前「できる日本語」2-3のレストランの注文をPPT化したものを用いた。そのPPTに復習の前段を設ける作業が4時間かかった。学習者は寝坊して遅刻したため、大変眠そうであり、反応も鈍かった。学習者の発話が大変遅く、時間が足りなくなった。また、本日はパワーポイント授業のためハンドアウト無しとしたが、それ無しで自分で考えて作文するとなると、やはり文型等が運用できないことがわかる。短い授業時間の中で文型を定着させて、運用できるようにするには、いったいどうすればよいか。

 

■ 個人授業4:2時間:教材「Genki I」3章

教案作成に1時間。なるべく教科書を利用する形にしているので、教材を作る時間はかからない。ただし教案作成1時間というのはやはり、準備としては足りないものである。助詞「に」は、学習者3に教えたばかりのこともあり、「動作の時」で導入されるとばかり思い込んでいたが、Genkiでは「へ」と紛らわしい「移動の到着点」から導入なので、焦ってしまった。できる所までやって、残りは2回目にして、3回目はパワーポイント化した授業で「デートの約束」の会話部分をやろうと計画していたが、学習者4の都合で2回目3回目ともお流れ。こちらの士気が若干下がらないわけでもない気分となった。今週は学習者1も休みだったので、予想外に時間が空いた。自分自身負荷をかけ過ぎな感じもあるので、まあこういうこともあって良いか、と思った。

業務記録:Mar3-9, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

実のところは、学習者2のために時間を使いすぎて、この学習者1のための授業準備が十分でなかったことを悔やんでいる。教案作成時間は2時間ほど。黄色い教科書がちょうど終わった所なので、今後の方針がちょっと見えにくい状況ではあった。流ちょうさを改善する試みとして、短いプレゼン原稿を読むこと、それから介護関係の文章を読ませる活動をした。イントネーションがちょっと不自然だが、自分ではおかしいとは気づかないので、私が一緒にいるときに指摘しなければならない。しかしそれは彼の学習時間からすると本当に短い時間であるので、一体どうしたものかと思案中である。長らく懸案であった、日本語における修飾語の関係を今回説明しきった。文章読解や作文等で活かしてほしいと思う。副詞で文末が呼応する陳述副詞があるよと言ったら興味を示したので、こんど説明の機会を設けたいと思う。積極的に知りたい、分かりたいという態度は、こちらもやる気になるのでありがたい。ただし一点、大きな問題が立ち上がった。この学習者は本国では「みんなの日本語」を使って学習し、日本では「できる日本語」の黄色い本を全部学習した。本人曰く「文法や文型は分かった。しかし学んだ文型を、実際の会話の場面でどう使ったらよいのか分からない」という。「みんなの日本語」だけで学習したなら、そのような問題は生じるかもしれない。しかし「できる日本語」を使って学んでいてその台詞が出てくるとは思わなかった。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」14章

教材および教案作成に5時間。私個人が教えている学習者ではないので、授業の詳細は省略。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案・教材作成は3時間。準備時間が短かったのは、パワーポイント授業でなかったためと、復習問題として今まで作ったのをかき集めただけだったため。学習者が学校に入るまでになるべく多く教えたいので、はやく名詞述語文を終わらせたい、しかし不完全なまま前に進むこともできない、との思いから復習をまとめて実施した。結果、漢字はひとつも書けなかった。文型については、表記の間違い、助詞「も」や選択疑問が分からないなどがあったが、とりあえず用意した18文型は例文を見せた上での作文ができた。例文を見せているので、これで産出ができると考えてはならないだろう。こそあのうち「こちら/そちら/あちら」を入れたかったが、時間切れのため断念。

2回:教案・教材作成は3時間。漢字指導は東西南北。中身的には「ここ/そこ/あそこ」「こちら/そちら/あちら」と名詞文の残り。そして時計の時刻の読み方。前者の練習には、できる日本語の絵を使用した。後者の練習は、Genkiとみん日の絵を使用した。「こそあ」のうち、「この/その/あの」の習熟ができていないので、練習が必要。用意したハンドアウト3頁で少し時間が余ったので、名詞文での「から・まで」をやってみた。理解度はそんなに悪くないように感じた。次回から動詞文に入ることを宣言。

3回:教案・教材作成は4時間。漢字指導は「今明午前後時間週」。以前との重複もある。内容は基本的な自動詞の導入だが、それを行う時刻を表現するための「に」も導入する所がミソであった。当初、時制的には現在の習慣だけに今日はとどめようと考えていたが、想像したより早く進んだため、未来と過去も最後の方で教えた。この時制の練習は次回となる。このレッスンは学習者が学校に入るまでを想定しており、今Halfway point を turningしつつあること、なるべく多くのことを学べるようスピードアップしたいなどの点を学習者に伝えた。

 

■ 個人授業4:2時間:教材「Genki I」2章

教案作成に3時間。教材を作るのは学習者3で手一杯なので、こちらはなるべく教科書を利用する形にしたいと考えている。短期集中型なので、Genkiの3章をマスターすることを目標とする。その前提となる2章あたりをおさえておくのが今回の目標。文字学習は「サタナヌヲ、日月火水木金土」語彙導入は日付の読み方。前回の復習として挨拶全般、名詞述語文の文型各種。名詞文については、ほぼ運用可能レベルに達している。これそれの切り替えがちょっとできない。その後は数字と時間の読み方をたっぷり練習。休憩をはさんで後半は名詞述語文の練習。最初はGenkiの表を使用したが、次に学習者の兄弟の情報で名詞文を作ってもらった。最後は私が作文した学習者の自己紹介文を書き取らせ、話す練習をした。これは今後新潟で活躍していただくための、実用的な面に着目したものである。レッスン途中で発音の問題が生じたときは即時修正を心がけた。歯茎音が歯茎硬口蓋にずれてしまうこと、語中の無声音が連濁のごとく有声音になってしまうこと、などである。対面のレッスンとして比較的うまくいっているように感じるが、それは学習者の母語、人柄、職業、人生経験に多くをよっているのであり、決して私が上手いという訳ではない。

業務記録:Feb24-Mar2, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

学習者の都合によりお休み。こちらも風邪をひいたので、正直、助かりました。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」13章

教材および教案作成に7時間。私個人が教えている学習者ではないので、授業の詳細は省略。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案・教材作成は9時間。正味83枚のパワーポイントを作成。PPTの中身は1)お金などの数字の数え方の復習。2)語彙導入。3)「これ/それ/あれ」のメカニカルな練習。4)できる日本語初級1-1から会話の一部。4)は以前の未消化分であり、再使用。したがって、これでも時間がかからなかった方だろう。語彙導入やメカニカルな練習では、パワーポイントの持つ圧倒的な力が発揮されたように感じた。「こそあ」練習は、前回はできる日本語の別冊のイラストを使用したが、使いづらさを感じたので、今回は自分でイラストを描いた。学習者は思ったより「これ」と「それ」の切り替えが上手くいくようだった。会話スクリプトをだんだん穴あきにしていく所では、ついて来られなくなるのではと予想していたが、思ったより台詞をおぼえていた。

2回:教案・教材作成は10時間。正味67枚のパワーポイントを作成。PPTの基本的な骨格は、前半は場所のこそあである「ここ/そこ/あそこ」の定着をはかる練習、後半はみんなの日本語3課の会話、マリアさんがワインを買いに行くスクリプトでの聴解。新語導入は前半後半それぞれで実施。前半は、名詞述語文の形式での存在の表現なので、3課にある存在の文型も導入。「ここ/そこ/あそこ」の練習にはできる日本語の別冊の絵を使った。5頁の第2課、1どこですか、四角2-1①のエレベータの絵が、学習者にはトイレに見えたようであるが、エレベータには3人乗っている絵になっている。思わず”Looks like three genders”と言ってしまったが、場合によっては不適切発言かもしれない。学習者は眠そうにしており、記憶力が鈍っているのか、新語を繰り返し登場させてもなかなかおぼえなかった。後半の会話の方は時間が足りず、十分にはできなかった。みんなの日本語初級Iの3課の会話には、まだ動詞文をやっていないのに「Vテください」が出てくる。会話の状況から、さほど難しくもないだろうと思っていたが、まだ名詞文しかやっていない学習者にとってはウルトラスーパー不可解だったらしい。

 

■ 個人授業4:2時間:初回のため様子見

正味164枚のパワーポイント、というと大げさに聞こえるが、学習者3のために作ったものをつなげただけであるので、微調整を含めても教材教案作成は2時間弱で済んだ。こんな所に個人情報は書けないが、上記の学習者1、2、3とは異なる学習者としての特性を有しているので、貴重な体験をさせていただくことになった。ひらがな、カタカナはほぼ読めるが、文法をどれだけ体系的に学習しているかは確認できなかった。今後じっくりお付き合いしたい所だが、お互いのスケジューリングがうまく行かないようである。

業務記録:Feb17-23, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

言い訳にはならないが、日曜日に確定申告書類を作成して税務署に持って行ったので、教案作成時間があまりなかった。教案作成に3時間。

流ちょうさを改善する試みとして、自国の観光アピールができるように、原稿を作成している。本人が気に入る内容かどうか、渡して、チェックするように言った。もう一つ、会話の練習の方は、読みの練習をしたのはもちろん、それに加えて会話文に多用される終助詞のおさらいもした。「よ」「ね」の使い分けが難しいらしく、教えてあげたが、次回運用確認したいと思う。

今回はテスト前最後のレッスンなので、メインは黄色い本を丸ごと一冊。もちろん2時間で全部できるわけはないので、文法ポイントを1から121までリストにして、運用確認して、できなかったところをテストまでに自分で復習してね、という形にした。運用可能かどうか調べる例文をその場で考えたので、思うように進まず、2/3ほどで時間終了。全部できなかったというのは、その場での例文作成能力・経験が私に不足していること、であれば事前準備でカバーすべきであったこと、などが反省点である。結果を渡したので、テスト対策に役立てばと思う。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」13章

前回想定した人が来なかったので、先週準備した教案を使おうと思ったものの、やはり改善すべき点が多々あったため、手直しに2時間。従って教案作成に5時間。私個人が教えている学習者ではないので、授業の詳細は省略。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:前々回の教材の使い残しが大量にあったため、教案・教材作成は2時間ほどで済んだ。文字指導は漢字を8字。語彙導入なし。名詞述語文をずっとやっているが、人物属性を表す名詞述語文がまだ運用できないので、こそあ・場所・時を含めた表現に進めない。前々回に引き続きみん日1課の練習問題に取り組んだが、代入練習が上手くいかない。語彙レベルで理解につまづいている可能性もあるが、それに加え、文を構造として捉え、その固定部分と可変なパラメーター部分とを区別認識し、代入練習をするということ自体が飲み込めていないようだった。ほとんど進まず、正直言ってこちらも参ってしまった。

興味深いことに、副助詞の「も」の運用がなかなかできない。英語の”too”、中国語の”也”などもきわめて初期に導入される語であるが、これらは文に新たに付加される語であるのに対して、「も」の場合は元から文にある「は」と入れ替えになるところが難しいのかもしれない。

2回:教案・教材作成は4時間。文字指導は漢字を11文字。語彙導入なし。語彙導入に関しては、パワーポイントでのプレゼン形式の授業をやるときに写真を見せて導入するのが効果的なので、紙ベースのレッスンの時は語彙導入をなるべく避けて、省力化を図ることにしている。人物属性の名詞述語文という基礎の所でつまづいているので、文型構造および繋辞の機能を理解させた上で、可変なパラメーター部分については、主部はひとの名前が入り、述部は名前、国籍、職業、年齢が入る文で練習させた。運用はともかく、何とか理解まではこぎ着けたようである。ここまで来るのにほぼ一ヶ月を要したことは、私の教え方の未熟さに原因がある。無駄になった時間を考えれば言い訳にもならないが、ここまで文構造をばらばらにして文法的に組み上げる教え方には、私としては抵抗があった。

3回:教案・教材作成に2時間。まだ以前に作ったものの残りがあるので教材作成に時間がかかっていないが、何としても人物属性を表現する名詞述語文の定着をはかりたいので、その練習部分を教材に盛り込んだ。文字指導は漢字を6字。これは曜日の漢字なので、語彙導入としては曜日。授業本体は、とにかく名詞述語文のパタプラに努めた。思ったより進んで、準備したハンドアウトは使い切った上で、年齢を尋ねる表現を追加して練習した。「こそあ」の導入の取っ掛かりとして「あの」は理解してもらえたかもしれない。日本語は、主語が分かりきっているときは主部が省略されて述部だけになることがあると説明した。「の」の導入「AはBのCです」は理解できたかもしれない。

業務記録:Feb10-16, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

教案作成は6時間ほど。学習者が興味をもっている分野の教材を前回宿題として渡し、今回読ませてみた。文法を教えてほしいと言うので、修飾語の基本的な所をおさえるようにしている。今回は、ナ形容詞の副詞的用法を練習してみた。

今回の本題は受身。個人的に興味があるのは、受身の学習において、能動文への書き換えにどれほどの意味があるか、ということ。受身文は、主語が何かを被ったことがわかれば良いし、法隆寺が○○年に建てられました、などという文に至っては動作主などは問題にならない。受身といえば能動文はどうか、などというのは中学時代に英語の受動態を習ったときのトラウマか、あるいは文法趣味の悪弊かもしれない。とは思ったものの、学習者に聞いてみると学校では実にさらりと扱ったようで、これは少し私から補足しなければならない、と思って今回集中的に取り組んだ。

ただし学習者は日本語の勉強で徹夜明けとのことで、かなりしんどい様子だった。直接受身、持ち主の受身、動作主はほぼどうでも良い「建物が建てられました」形式の受身について、例文2、3程度で説明した。文型導入も不完全、流ちょうさに至らない状態ではあるが、時間と体力的にそこまでだと感じた。最後にオマケで「れる・られる」の可能・尊敬・受身の区別をテストしてみたが、すこし難しいようだった。

学習者は疲れていたが、レッスン後は達成感のある表情だったので、こちらも救われた気分になった。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」13章

教案作成に3時間かけたが、想定した人が来なかったので、別の学習者を教えた。個人で教えている学習者ではないので、詳細は省略。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案作成は短いが、教材作成に5時間。これまでの内容の復習をさせるための問題を作り、させてみた。なるべく自分のことで発話できるように、文型導入では「わたしは」ばかりにしていたので、他の主語・述語も使う入れ替えをさせてみた。今まで「私は」だけだったのが急に「ミラーさんは」とか「サントスさんは」とか出てきたので、入れ替え練習も困難な様子であった。11文型の復習をしたかったが、3文型までで時間終了。文字指導は場所を表す漢字を数語を筆順も含めて指導、語彙導入は場所の名詞、時間帯の表現、3桁の数字の読み方など。語中の無声軟口蓋破裂音の破裂がすっぽ抜けて呼気だけになる現象は、毎回口腔断面図を書いて「ここで破裂を起こしなさい」と注意しているが、直らない。色々テストしたところ、舌が下がる母音の前後では、破裂のために舌を上げるのを省略しているようだ。毎回毎回注意しているので、「これをやったらまた注意される」と自分で予期できるようになってほしい。

2回:教案作成はほとんど時間をかけていない一方、「こそあ」導入のパワーポイント教材作成に7時間かけた。とはいえ、以前作ったものを改変しただけだったので、このくらいの時間で済んだ。パワポは挨拶の復習、お金と数字、語彙導入、文型確認、本題のこそあ導入、そして前回終わらなかった、できる日本語1-1の会話。正味79枚のスライドで57枚まで使った。本題の「こそあ」は、代名詞の「これそれあれ」、場所の「ここそこあそこ」、連体詞「このそのあの」の3種類を準備したが、前の2つまで、「このそのあの」はできなかった。その練習には「できる日本語」の別冊を利用した。「こそあ」の使い分けと、絵から対象物を判断する、いわば2つパラメーターのある演習だったため、学習者の負担が大きいと判断して、対象物の名前をPPT中にひらがなで示した。全部を見ていないのでわからないが、できる日本語の練習問題は答えを作文する際のパラメーターが多くて、学習者の負担が大きいのではないかと感じることがある。言語の習得の順序が音声から文字であるのと同様、授業でも音声を先に聞かせ、文字を後に示しているが、パワポで示す文字を見ていない。文字から音声を復元する練習も必要だと感じた。