日語会話3出席登録時のクイズ(第1回から10回まで)

日語会話3は日本語学科2年生の1学期に開講している授業である。当教師は地理的制約により、オンライン形式で授業している。学生の出席は投票ツールで管理しているが、単に出席のボタンを押すだけでは記録の役割しか果たさない。そこで、毎回クイズの形式にして、回答すれば出席として記録することにした。今学期の授業回数に合わせて、クイズは三十数問用意してある。現在この学期は第6週目に入り、クイズも10回実施したので、ここで解答と学生の回答結果等をまとめることにした。 最初の10回には、第二言語を学習するために必要となるメタ知識を問うクイズにしたいと考えた。11回以降は、より日本語の知識を問うクイズにしたいと考えている。

1問目:8月30日(月)実施

文「私は大学生です。」が あります。
A:「私は」が主語で、「大学生です」が述語です。
B:「私は」が述語で、「大学生です」が主語です。

正答はAである。学生の回答はAが21名、Bが0名であった。文を分析するとき、もっとも基本となるのは主部と述部を認識することである(ここでは主部と主語、述部と述語の区別は気にしない)。日本語では、述部の後ろ、つまり文の一番最後が重要であることを折に触れて説明していきたいと考えている。

2問目9月2日(木) 実施

文「私は大学生です。」が あります。
A:この文は名詞述語文です。
B:この文は形容詞述語文です。
C:この文は動詞述語文です。

正答はAである。学生の回答はAが24名、BとCはともに0名であった。日本語の場合は形容詞述語文をさらに2つに分けて、ナ形容詞述語文とイ形容詞述語文として理解することが必要である。第2言語学習では学習の順序として、名詞述語文から学習を始めるのが良いと思われる。

3問目 9月9日木曜日1-2限 実施

文「メアリーさんは きれいです。」があります。
A:この文は名詞述語文です。
B:この文はナ形容詞述語文です。
C:この文はイ形容詞述語文です。
D:この文は動詞述語文です。

正答はBである。学生の回答はAが0名、Bが22名、Cが6名、Dが0名であった。「きれい」は「い」があるから間違えやすいが、イ形容詞ではなく、「きれいな」というナ形容詞である。

4問目 9月9日木曜日5-6限 実施

文「海で泳ぎます。」が あります。
A:この文は名詞述語文です。
B:この文はナ形容詞述語文です。
C:この文はイ形容詞述語文です。
D:この文は動詞述語文です。

正答はDである。学生の回答は27人すべて正答のDであった。比較的分かりやすい問だったと思われる。動詞述語では文末が「ます。」であるが、学生の発話では名詞述語等との混同が起きて「×泳ぎです。」などがよく聞かれる。

5問目 9月14日火曜日実施

文「今日は寒いです。」があります。
A:この文は名詞述語文です。
B:この文はナ形容詞述語文です。
C:この文はイ形容詞述語文です。
D:この文は動詞述語文です。

正答はCである。学生の回答はAが1名、Bが2名、Cが24名、Dが0名であった。

6問目 9月16日木曜日実施

「赤い花」という表現が あります。

A:「赤い」が修飾語で、「花」が被修飾語です。
B:「赤い」が被修飾語で、「花」が修飾語です。

正答はAである。学生の回答は27人すべてが正答であった。漢字が手掛かりになったと考えられる。日本語は修飾語が前で、被修飾語が後ろになる。

7問目 9月23日木曜日実施

動詞「作る」は「作らない」「作ります」「作る」「作れば」「作ろう」と形を変えます。
A:形を変えることを修飾と呼びます。
B:形を変えることを活用と呼びます。

正答はBである。学生の回答はAが2名、Bが25名であった。日本語は動詞だけではなく、形容詞や助動詞も活用するので、学生には「活用」という言葉を知っておいてもらいたい。

8問目 9月28日火曜日実施

AとBのうち正しいものを選びなさい。
A:名詞は活用しますから、用言と呼びます。
B:名詞は活用しません。体言と呼びます。

正答はBである。学生の回答はAが9名で、Bが17名であった。9名も誤答したのは意外だった。日本語の名詞は活用しない。単数か複数かの区別も表記上現れない語が多い。名詞は活用しないのであるが、活用語の説明のときに「連体形」の語を使うので、「体言と呼びます」という部分を学生に認識してほしい。

9問目 9月30日木曜日実施

文1「私は学校に行きます。」
文2「私はご飯を作ります。」
A:文1は他動詞文で、文2は自動詞文です。
B:文1は自動詞文で、文2は他動詞文です。
C:文1と文2は両方、名詞述語文です。

正答はBである。学生の回答はAが4名、Bが20名、Cが2名であった。文末が「ます。」なので、名詞述語文ではないことに気づかなければならない。しかし、そのような文法知識からの判別ではなく、動作を述べていることから動詞述語文であることが分からなければならないだろう。動詞述語文でも自動詞文か他動詞文かは主語や助詞の選択に影響を及ぼす。学生にまず認識してほしいのは、他動詞はその動作対象を「~を」で表すということである。

10問目 10月5日火曜日実施 

文「私は水餃子を食べます。」があります。
A:「私は」が目的語です。
B:「水餃子を」が目的語です。
C:「食べます」が目的語です。

正答はBである。学生の回答はAが0名、Bが8名、Cが18名であり、誤答が多数を占めた。日本語は他動詞文の語順がSOVとなる。SOVとは主語、目的語、動詞の順番で文が構成されることを表している。英語のSVOとの大きな違いである。目的語とは、動詞の動作の対象となる名詞のことである。学生は「私は」が主語であることは分かったであろう。残るBとCのうち、動作の対象となる名詞は水餃子である。動作の対象であることを表すために助詞「を」が使われることも理解してもらいたい。

最初の10問の回答解説は以上である。次回以降はより日本語特有の文法問題をクイズにすることにしている。なお、学生諸氏には気を付けてもらいたいが、この文章は報告文であるから、文体に「だ・である体」を使っている。学生の作文でよくないことは、「です・ます体」と「だ・である体」を混合して書くことである。作文するときは文体を統一するように、いつも注意しなければならない。

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