日本語学習:[イ形容詞]+[動詞]のときのイ形容詞の変化

illustration in which a person is turning the switch on to start air-conditioner

次のようなクイズを学生に出し、回答を得ました。


【クイズ】
友達に聞いてはいけません。教科書を見てもいけません。自分の日本語力で答えなさい。無記名投票ですから、名前は分かりません。安心して選んでください。明日の夜中が締め切りです。

A:エアコンをつけて、部屋をすずしいにします。

B:エアコンをつけて、部屋をすずしくします。


正解はです。回答数64のうち、正答は54で、正答率は84%でした。学習者には別途、学習年数ごとの正答率をDingtalkで示しました。正答率が高くてよかったのですが、「すずしいにします」を選んだ学生は、つぎのことが考えられます。

(1) 活用が よく分からないから、活用しないで使う。
(2) イ形容詞みたいな ナ形容詞「きれいな」の文で、
  例A:掃除をして、部屋をきれいにします。
 などを見たから、「いに・します」でいいと思っている。
この(1)と(2)はいけません(例Aは正しい文です)。

次のようにしてください。
・イ形容詞で動詞や他の形容詞を修飾するときは、「い」を「く」に変えてください。
  例B:イ形容詞「速い」+動詞「歩きます」
      → 速く 歩きます。
・イ形容詞みたいなナ形容詞「きれいな」「きらいな」「ゆかいな」などに注意しましょう。ナ形容詞で動詞や他の形容詞を修飾するときは、「な」を「に」に変えてください。
  例C:ナ形容詞「きれいな」+動詞「洗います」
      → 手を きれいに 洗います。

蛇足ですが、動詞「違う(ちがう)」をイ形容詞×「違い」だと思っている学生も多いです。

以上の記事は私の学生に向けて書いたものですから、あしからず。

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