<個人的なログです>
■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 中級(青色)」
教材・教案の作成に6時間。最終回にさせる自国の宣伝プレゼンテーションの原稿を完成させた。学習者が追加したいと言って自分で作文してきた部分を組み込んだ。今回は部屋を予約して授業したので、高低アクセントの指導の時、まわりを気にすることなく発声できたので良かった。1拍目が低、2拍目が高になる上昇の段差は、私に注意されて練習すると、3回目くらいにやっとできる。だからまだまだである。もう一つの会話教材は、学習者の進学したい方面の教材なので、業界用語とまではいかないが、特定の目的語-他動詞等の組み合わせがあるので、それをおぼえてもらいたいと思う。これもまだまだで復習が必要。文法的なアプローチとしては勧めの「たらどうですか」をやった。その上で、これまでいくつか学んだ対者的な表現を使って、①異状を検知→②対応の提案→③合意形成のやりとり練習をしようと4題くらい用意していたが、時間がなかったのでカット。休憩ののち、「上級へのとびら」の「日本の地理」の後半をやった。自分のやり方が未熟なので、読解なのか聴解なのか授業の視点のはっきりしない教え方になってしまった。今回はテキストを勉強するというより、そのテキストをネタにして、学習者に発話させることがメインになった。学習者の発話は、文法的・意味論的に不十分なものであるので、即時修正するが、よほど印象的な内容でない限り、修正はその場限りとなってしまい、正しい形を学習者が運用できるまでに定着することはないであろう。それならば、毎回メモを取って、文字化し、正解も添えて次回に紙を渡すなどすれば、定着につながるかなあなどと考えたりもするが、手間が膨大なのと、学習者が受け取ったあと、復習しなければ意味がないので、そこまでしている教師はいないだろうなと思った。
■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠
1回:今週は1回のみ。この学習者へのレッスンももうすぐ終わる。終了までにハガ構文と、「物がある/生物がいる」の存在文まで進みたかったが、だんだん怪しくなってきた。今週ハガ構文に入る予定で教案・教材づくりを5時間かけて行ったが、当日レッスンキャンセルの連絡が入った。また、以前「みんなの日本語」の会話のPPT授業に食いつきが良かったことから、9課の会話「残念ですが」をPPT授業化するため先週から作業を始め、14時間かけて完成したが、残りの予定を考えると、もう使えないことになってしまった。さらに今回の授業は、形容詞の徹底的な復習をしたかったので、大量にパワーポイントのスライドを作った。これに何と21時間かけた。5+14+21時間ともなれば、おぞましい時間の使い方であるが、作った物はすべて電子化されており、いつかまた役に立つ日も来るだろう。さて、90分のレッスンでみっちり練習したおかげで、イ形の否定の誤用「おいしいじゃ ありません」はかなりの確率で防げるようになった。唯一の慰めになるだろう。この学習者には調子のいい日と悪い日のムラがあるようで、今回はぱっとしなかった。授業中に複数回出てくることを記憶できていないので、調子が悪いことが分かる。「きれいな」がナ形で運用できるようになってくれれば良いのだが、ちょっと怪しい。残り時間がないのに形容詞に力を注ぎすぎたかもしれない。動詞文と助詞の組み合わせが運用できるように練習を重ねたかった。
■ 個人授業5:1時間半:教材「できるにほんご初級・赤」
現状では3人目になる学習者として、本日授業開始。予定では5回しかレッスンできないが、できる範囲で何とか頑張りたい。部屋を予約してあり、PPT授業ができる環境だったため、これまで作ったPPT教材をつなぎ合わせ、授業準備は4時間ほどで済んだ。ただし教案は真面目に作る時間がなかった。学習者は、五十音上ではひらがなカタカナが読めるが、ランダムに出すとまだ読めない状態。同じ全く初級からの学習者3は「みんなの日本語」を使って、文法をひとつひとつ積み上げていく方法を採ったが、この学習者5は、適性的なことも考えて、「できる日本語」を使って教えたいと考えている。本日は基本的な挨拶を練習したのち、でき日1-2のトラックA09のパクさんの自己紹介と、1-1のトラックA02-04の3人の会話をやった。ところどころ、文字面だけを発声していて内容理解に達していないのではないかと思わせる場面があったが、思ったよりもすいすい進んだ。あと4回しかできないが、本人の理解度や習得度合いを見ながら、無理をせず、しかし着実に運用ができるような形に持っていくコミュニカティブなレッスンをしたい。