業務記録:Feb10-16, 2019

<個人的なログです>

■ 個人授業1:2時間:教材「できる日本語 初中級(黄色)」

教案作成は6時間ほど。学習者が興味をもっている分野の教材を前回宿題として渡し、今回読ませてみた。文法を教えてほしいと言うので、修飾語の基本的な所をおさえるようにしている。今回は、ナ形容詞の副詞的用法を練習してみた。

今回の本題は受身。個人的に興味があるのは、受身の学習において、能動文への書き換えにどれほどの意味があるか、ということ。受身文は、主語が何かを被ったことがわかれば良いし、法隆寺が○○年に建てられました、などという文に至っては動作主などは問題にならない。受身といえば能動文はどうか、などというのは中学時代に英語の受動態を習ったときのトラウマか、あるいは文法趣味の悪弊かもしれない。とは思ったものの、学習者に聞いてみると学校では実にさらりと扱ったようで、これは少し私から補足しなければならない、と思って今回集中的に取り組んだ。

ただし学習者は日本語の勉強で徹夜明けとのことで、かなりしんどい様子だった。直接受身、持ち主の受身、動作主はほぼどうでも良い「建物が建てられました」形式の受身について、例文2、3程度で説明した。文型導入も不完全、流ちょうさに至らない状態ではあるが、時間と体力的にそこまでだと感じた。最後にオマケで「れる・られる」の可能・尊敬・受身の区別をテストしてみたが、すこし難しいようだった。

学習者は疲れていたが、レッスン後は達成感のある表情だったので、こちらも救われた気分になった。

 

■ 個人授業2:2時間:教材「Genki I」13章

教案作成に3時間かけたが、想定した人が来なかったので、別の学習者を教えた。個人で教えている学習者ではないので、詳細は省略。

 

■ 個人授業3:1時間半:教材自作だが、みんなの日本語の練習Aに準拠

1回:教案作成は短いが、教材作成に5時間。これまでの内容の復習をさせるための問題を作り、させてみた。なるべく自分のことで発話できるように、文型導入では「わたしは」ばかりにしていたので、他の主語・述語も使う入れ替えをさせてみた。今まで「私は」だけだったのが急に「ミラーさんは」とか「サントスさんは」とか出てきたので、入れ替え練習も困難な様子であった。11文型の復習をしたかったが、3文型までで時間終了。文字指導は場所を表す漢字を数語を筆順も含めて指導、語彙導入は場所の名詞、時間帯の表現、3桁の数字の読み方など。語中の無声軟口蓋破裂音の破裂がすっぽ抜けて呼気だけになる現象は、毎回口腔断面図を書いて「ここで破裂を起こしなさい」と注意しているが、直らない。色々テストしたところ、舌が下がる母音の前後では、破裂のために舌を上げるのを省略しているようだ。毎回毎回注意しているので、「これをやったらまた注意される」と自分で予期できるようになってほしい。

2回:教案作成はほとんど時間をかけていない一方、「こそあ」導入のパワーポイント教材作成に7時間かけた。とはいえ、以前作ったものを改変しただけだったので、このくらいの時間で済んだ。パワポは挨拶の復習、お金と数字、語彙導入、文型確認、本題のこそあ導入、そして前回終わらなかった、できる日本語1-1の会話。正味79枚のスライドで57枚まで使った。本題の「こそあ」は、代名詞の「これそれあれ」、場所の「ここそこあそこ」、連体詞「このそのあの」の3種類を準備したが、前の2つまで、「このそのあの」はできなかった。その練習には「できる日本語」の別冊を利用した。「こそあ」の使い分けと、絵から対象物を判断する、いわば2つパラメーターのある演習だったため、学習者の負担が大きいと判断して、対象物の名前をPPT中にひらがなで示した。全部を見ていないのでわからないが、できる日本語の練習問題は答えを作文する際のパラメーターが多くて、学習者の負担が大きいのではないかと感じることがある。言語の習得の順序が音声から文字であるのと同様、授業でも音声を先に聞かせ、文字を後に示しているが、パワポで示す文字を見ていない。文字から音声を復元する練習も必要だと感じた。

 

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